蒸発温度が著しく低い温度を必要とするとき、1台の圧縮機で凝縮圧力まで上げると、圧縮比が大きくなり効率が低下するため好ましくありません。そのため圧縮機を2台用いて、1台の圧縮機で蒸発圧力から中間圧力まで上げます。2台目の圧縮機で中間圧力から凝縮圧力まで上げます。この方式を二段圧縮といいます。1台の圧縮機で低段圧縮と高段圧縮の2群に分ける場合もあります。
熱通過率と同じです。
壁体の外面と内面間を熱が移動することを熱通過といいます。熱通過率はK=1/(F・W)式で定められ、Kを熱通過率といいます。
K=熱通過率 W/m2・K(kcal/m2℃h)
F=外表面(m2)
W=熱通過抵抗 K/W(℃h/kcal)
α=熱伝達率 W/m2・K(kcal/m2℃h)
λ=熱伝導率 W/m・K(kcal/m℃h)
δ=固体壁の厚み (m)
流体と固体壁間の熱の移動を熱伝達といい、対流熱伝達、凝縮熱伝達、沸騰熱伝達などがあります。
熱が物質の内部を移動することを熱伝導といいます。熱が移動するには、必ず温度差が必要です。これは移動の際抵抗にうちかつためです。
使用材料ごとに熱の伝わり方の良・否を表す係数として熱伝導率があり、単位はW/m・K(kcal/m℃h)で表します。
空調・冷蔵・冷凍等の対象物から熱を取り去るか、または与える熱量のことを熱負荷といいます。
熱負荷の計算には、詳細計算と簡易計算方法があります。また下表のように、概算値を利用する場合もあります。
冷房負荷の概算値 | 暖房負荷(損失熱量の概算値) | |
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一般事務所 | 0.128〜0.174(110〜150) | 室容積当り 0.058(50) |
熱量を表すには、J(ジュール)が用いられます。1calは、1gの水を1K高めるのに必要な熱量のことをいい、1cal=4.18605Jです。
インバータ制御による空調機を運転した時に、機器内部のノイズが外部へ出ると他の機器にも悪影響を与えるため、ノイズを除去するためのものです。またセンサ入力部にも使用し、外来ノイズの侵入を防止します。ノイズキラーともいいます。
配電用遮断器とも呼ばれています。使用目的は、交流回路や直流回路の主電源スイッチの開閉用に組込まれ、過電流または短絡電流(定格値の125%または200%等)が流れると電磁引はずし装置が作動し、回路電源を自動的に遮断し、機器の焼損防止を計ります。