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三菱重工サーマルシステムズ

冷熱・環境用語事典 さ行

「さ」

サージアブソーバ

マイコン回路等の保護装置の一種です。瞬間的に加わる異常な大電圧、電流を接地側にパスさせる働きをします。


サイリスタ

シリコン制御整流素子の一種です。オン/オフの二つの安定状態を持ち、オフ状態からオン状態への切り替え、またはその逆の切り替えを行うことのできる半導体素子です。

 

「し」

CO2回収システム

工場で排出されるCO2(二酸化炭素)を回収、圧縮機などで液化する装置システムです。
ドライアイスの製造やビールの発酵過程で発生する炭酸ガスの回収などに利用され、三菱重工冷熱は国内大手ビール各社の工場に数多くの納入実績があります。さらに、80%程度のCO2濃度を99%前後に高め、従来に比べて約3割低コストで回収できる技術も保有しており、半導体のウエハー洗浄など液化炭酸ガスの需要が高まっている分野で期待されています。


SHASE

  1. 公益社団法人空気調和・衛生工学会の英語表記の略称のことです。
  2. 公益社団法人空気調和・衛生工学会の規格。現在は、SHASE-S(スタンダード)、各調査研究委員会成果に基づく図書類のSHASE-G(ガイドライン)、SHASE-M(マニュアル)、R(リポート)に分類されている。(旧規格:HASS)

自己保持回路

自己保持回路

操作回路の最も基本的なものです。電磁接触器(52X)のコイルの励磁回路に自身のA接点を直列に組込み、このA接点に並列に入れたスイッチ(PBS/ON)を1回押すと、スイッチから手を放しても自己のA接点で動作し続けます(自己保持という)。


自然冷媒

冷凍や空調などで使用する冷媒で、元から自然界に存在する物質の総称。
1987年のモントリオール議定書採択まで広く利用されてきたフロンのように、オゾン層破壊の性質をもたないことはもちろん、代替フロンと異なり地球温暖化係数も低いなどの利点から、1997年の京都議定書の議決以来、自然冷媒への関心が高まっています。
よく利用される自然冷媒のうち、プロパンやアンモニアはエネルギー効率がよい反面、可燃性や毒性があり安全性に注意を要するが、近年では可燃性・毒性がなく、自然界に豊富に存在することから経済的な二酸化炭素(CO2)を冷媒とする技術が進んでいます。
三菱重工冷熱でも、アンモニアと二酸化炭素を組み合わせた「CO2/NH3自然冷媒システム C-LTS」を開発。2005年の愛知万博でマンモスの冷凍展示にも採用され、地球環境の保全に役立つことをアピールしました。


湿球温度

湿球温度計の感温部を水に浸した布等で湿らせた状態で測った空気温度をいいます。空気が乾燥しているほど布の水分の蒸発が盛んになるので、低い温度を示します。湿球(wet bulb)の頭文字をとって、℃WBと表します。


湿球黒球温度(WBGT)

熱中症のリスクを事前に判断するために用いられる指標で,暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)のこと。人の熱収支に与える影響の大きい湿度、輻射熱、気温の3つを考慮して計算する。28℃以上で厳重警戒、31℃以上で危険域になります。


実揚程

実揚程

ポンプが水をくみ上げる際、吸込み水面から吐出し水面までの高さをいいます。


湿り空気

水蒸気を含んだ空気のことです。一般的に空気と言う場合、湿り空気を意味します。これに対し、水蒸気を全く含まない空気を「乾き空気」といいます


省エネルギー

限りあるエネルギー資源の消費を抑え、より少ないエネルギーで同じ社会的・経済的効果を得ようとすることです。略して省エネともいいます。
日本では1970年代のオイルショックのときに、エネルギー安全保障の面から取り組まれたが、90年代以降は地球環境問題、特に温室効果ガス削減のために重要視されています。


消音チャンバ

消音チャンバ

ダクト式パッケージの本体、ダクト間に使われ、空気の流れる音を消すためにグラスウール等の吸音材を貼りつけたものを消音チャンバといいます。


蒸発圧力

蒸発圧力

蒸発器内で冷媒が蒸発する圧力をいいます。機内での圧力が低いので低圧と称する場合があります。


蒸発温度

蒸発器内で冷媒が液体から気体に変化する時の温度をいいます。蒸発温度は圧力によって決まります。例えば冷媒R32の蒸発圧力が0.40MPaG(4.07kgf/cm2G)であれば温度は0℃となり、蒸発温度0℃といいます。


ショートサーキット

ショートサーキット

熱交換された空気が遮へい物等により再び熱交換器に入ることをいいます。ショートサーキットが生じると空調機の性能が阻害されたり異常停止したりするので是正する必要があります。


シリアル通信

シリアル信号

データを時間的な系列として一つの通信路で順次送信することです。例えば普通の調歩式印刷通信方式のように同時には一ビットしか伝送できないこと、つまり一つのデータ通信を連続的な時間間隔をもって送信をすることをいいます。これに対し、複数路の回路での同時信号をパラレル通信といいます。


新鮮空気

外部から取り入れた空気のことをいいます。パッケージではオールフレッシュタイプがあります。


進相コンデンサ

受電点での力率を改善し無効電力を少なくするために負荷(モータ等)の回路に取り付けるコンデンサをいいます。

 

「す」

水蒸気分圧

湿り空気中に含まれる水蒸気の圧力(hPa)です。20℃の空気の場合、飽和水蒸気分圧は23.4hPaであり、通常はそれ以下の値になります。


スパークキラー

スパークキラー

電気回路の接点が開閉する場合、火花等の放電にともなって高周波振動が発生し回路にダメージを与えたり接点が荒れたりするため、スパーク発生を防止するために回路に組込まれるスパーク消去回路です。

 

「せ」

静圧

ダクト内部に空気が流れるとき、ダクト内部の空気の圧力(流れの方向と直角に働く圧力)を静圧といいます。


成績係数(COP)

エアコンや冷凍機などのエネルギー消費効率を表す指標の一つです。COP(Coefficient of Performance)ともいい、数値の大きいほうが高効率となります。

成績係数(COP)=定格冷房(暖房)能力(kW)/定格消費電力(kW)


整流器

交流を直流に変換する装置です。


絶縁抵抗

電流が本来流れない異相間(R・S・T間)や機器のフレームなどとの間の絶縁性のことです。すなわち絶縁抵抗が小さいときは漏洩電流が多く、感電事故や過熱による火災、短絡による焼損等の原因となります。

絶縁抵抗の単位:MΩ


絶対圧力

ゲージ圧力が大気圧を基準(ゼロ)とした圧力に対し、絶対圧力は完全真空を基準(ゼロ)とした圧力です。ゲージ圧力との混同を避けるため,単位記号の後ろに(a)または(abs)を付けて表記することがあります。


絶対温度

物質に関係なく熱力学の法則により定義された温度で、物質を構成する原子・分子の熱による振動がすべて停止する温度を零度とし-273.15℃と定義しています。

絶対温度の単位:K(ケルビン)


絶対湿度

湿り空気中に含まれる乾き空気1kg中の水蒸気の質量(kg)です。

絶対湿度温度の単位:kg/kg


全揚程

ポンプに接続された配管や機器(弁や熱交換器等)に水が流れるときの圧力損失と実揚程を合計した数値です。

全揚程=実揚程+機器での圧力損失+配管の圧力損失


セントラル空調

セントラル空調

一か所に設置した熱源機器(冷凍機やボイラ等)から冷温水を送り、空気調和機で冷温風にして各階、各室を空調する中央式空調のことをいいます。比較的大型のオフィスビル、商業施設、工場などで使われています。


潜熱

潜熱

温度計で計測できない熱の動きを隠れている熱の動きという意味で潜熱といい、物質の状態の変化(例えば氷⇔水、水⇔水蒸気)に必要な熱をいいます。

 

「そ」

相対湿度

湿り空気の水蒸気分圧とその湿り空気における飽和空気の水蒸気分圧の割合をいいます。

相対湿度の単位:%RH


ゾーニング

大規模な空調設備において建物内の空調系統をいくつかに分割し、系統ごとに負荷に応じた制御ができるようにすることをいいます。(負荷別、用途別、時間別)

大規模建築の方位別ゾーニング
小規模建築の方位別ゾーニング

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