圧縮機、圧力容器等の機器単体の耐圧強度を確認する試験です。水等の安全な液体を使用し、常用圧力の1.5倍以上の圧力で行います。
電流を一方向のみに流す二端子の半導体素子で、P形半導体とN形半導体を結合したものです。整流用やサージ吸収用、電流値を一定に保つなど幅広い用途に使われます。種類としては、発光ダイオード、フォトダイオードなどがあります。
冷凍や空調の冷媒として、その安定性や安全性から広く使われてきたフロンは、そのオゾン層破壊効果の高さから1987年のモントリオール議定書で規制、96年以降全廃の運びとなりました。
そこで登場したのが塩素を含まないためオゾン層を破壊しない代替フロンですが、二酸化炭素の数千倍から数万倍の温暖化作用があるため、温室効果ガスとしての懸念が高まりました。
フロンは先進国では2020年までに、開発途上国では2030年までに全廃することとなっています。
日本では2015年4月からフロン排出抑制法が施行され、点検が義務化されました。
ガス圧縮機でピストンの押しのける体積と実際に吸込まれるガスの体積の比をいいます。
体積効率=実際に吸込まれるガスの体積/ピストン押しのけ量
主に空気を運ぶ通路で、空調機より冷却空気または加熱空気の供給用及び空調機への吸込み用に設ける導風路です。
気体を圧縮する際に、熱が完全に外部に逃げないようにした圧縮を断熱圧縮といいます。一般の圧縮機による冷媒ガスの圧縮は厳密にいえば断熱圧縮ではありませんが、ほぼこれに近く、実用上断熱圧縮としてとらえることができます。
地下水の温度は年間を通じてほぼ一定です。外気より夏は冷たく、冬は温かい地中熱の性質とヒートポンプによる熱交換システムを利用して、冷暖房や給湯、床暖房などに利用する装置を地中熱利用ヒートポンプといいます。その方法は、井戸を掘りその中に熱交換用のパイプを通すことで、大地そのものを空気利用エアコンの場合の室外機として活用します。空気利用のヒートポンプと比較して、冬場の低外気温時でも安定した運転ができることと、排熱を大地に行うため夏場のヒートアイランド現象の緩和につながるのではないかと考えられています。
中間圧力とは、二段圧縮方式の中間の圧力をいいます。この圧力値は、低段側圧縮機と高段側圧縮機の圧縮比によって変わります。
圧縮比が同じ場合の中間圧力は、Pm=√(PL・PH)で求めます。
Pm:中間圧力 MPa(abs)
PL:低段側吸込み圧力 MPa(abs)
PH:高段側吐出し圧力 MPa(abs)
現在の冷凍工学では-20℃〜-40℃を低温、-40℃〜-100℃を超低温、-100℃〜-140℃を極低温と規定しています。
食品の流通、保存でもっとも広く利用されている温度帯は-20℃前後ですが、この温度帯で脂肪を含む食品をラッピング保存しても酸化現象(冷凍焼け)を防ぐことができません。しかし、-40℃以下の超低温保存なら、水分子レベルの動きがほとんど止まっているため酸化や乾燥を防げるほか、食品の細胞にある酵素の働きもほぼ完全に抑えるためタンパク質の分解を防ぎ、新鮮さをキープすることができます。また、-50℃以下になればあらゆる微生物の活動がほとんど停止するので、長期間にわたり極めて衛生的な保存が可能になります。
高級鮮魚、特に日本人が好むマグロの長期保存と流通には、超低温冷凍倉庫の利用が広く普及しており、また、化学プラントや製薬会社向けにも、三菱重工冷熱では-60℃以下の大型設備を数多く手掛けています。
冷凍機を備えた空調機器の冷却方式のひとつで、利用する場所で冷媒を膨張させ熱を奪う直接膨張方式のことをいいます。その方法は、蒸発器に冷媒液を送り、コイルの中で膨張気化させてコイルを冷却し、通過する空気と熱交換をして冷却を行います。直膨式に対してチラー式があります。
水や熱媒体の液温を管理しながら循環させ、ビルや工場など大型施設の空調熱源や各種産業装置等の温度を一定に保つための装置の総称です。主に冷却に用いることから「chiller(chill=冷やす)」と呼ばれますが、冷やすだけでなく温めることもあり、温度域はさまざまです。直膨式に対して、冷水を製造してそれを熱利用場所へ運んで利用する方式といえます。
1年を通して、ある一定条件のもとにエアコンを使用した時の消費電力量1kWhあたりの冷房・暖房能力を表したものです。この値が高いほど効率が良いと言えます。
APF=1年間で必要な冷暖房能力の総和÷期間消費電力量
例えば電気の場合、電流の流れをさまたげようとする作用のことを抵抗といいます。抵抗器には、固定抵抗器と可変抵抗器があります。
サーモスタットや圧力スイッチ等を動作させる場合、カットインとカットアウトの差を決め設定します。この設定値の差のことをディファレンシャルといいます。
フィルタ内のカビ増殖防止と、脱臭を実現したフィルタです。従来の活性炭フィルタに比べ10倍の長寿命があります。フィルタの網目模様の表面にアスコルビン酸処理銅をコーティングしています。
物理量を、連続した線としてではなく、数値として扱うことをいいます。例えば電流値や温度を数字で表示します。
騒音レベルの単位をデシベルといいます。dBは二つの量の比を行うために用いられます。音の大きさを表現するに際し、dBを用いるのが都合が良く、ある音の大きさは、基準の値との比を常用対数により表し、これがdBの数字となります。
空調機の蒸発器(クーラ)についた霜を取ることをデフロストといいます。
乾電池には、高い方を正極(+)、低い方を負極(-)で表し、両極間には高低差があります。この高低差のことを電位差または電圧といいます。電圧には直流(DC)と交流(AC)があり、時間によって方向が変化しない電圧を直流電圧、時間とともに周期的に大きさとその正負が変化する電圧を交流電圧といいます。
電動機の構造は固定子と回転子があり、電力の供給を受けて各種機械動力装置を発停させます。例えば、冷凍圧縮機、送風機、ポンプ等があります。尚、電動機の種類は、直流電動機と交流電動機があります。
熱が移動することを伝熱といいます。熱の移動形態は一般に、熱伝達、熱伝導、放射伝熱の3つがあります。
水が高いところから低いところに向かって流れるように、電流も電圧があれば、正極(+)から負の極(-)に流れます。この現象を電流が流れるといいます。時間によって大きさが変化しても流れる方向(正負)が変化しない電流を直流電流、時間とともに周期的に向きが変化する電流を交流電流といいます。
管内に流体が流れると、内部圧力が生じます。流れに平行な面に加わる圧力を静圧と呼び、流れに直角な面に加わる圧力を動圧といいます。
ドレン配管に曲り部分をつけ、そこへ一定量の水を留めておくと、下水などから逆流する悪臭を防ぐことができる装置です。また冷凍装置では冷凍機油の戻りを適正にするため冷媒配管上にトラップを用います。
空調装置で除湿された水のことをドレンといいます。
物体をねじる、廻すときに必要な力をトルクといいます。
(例)