2011年12月に静岡県沼津港の入口に完成した「沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム」
日本初の深海がメインテーマの水族館で、今、沼津の注目スポットになっています。
この深海水族館は水族館名からも分かるように、シーラカンス展示に最も力を入れています。
絶滅したと考えられていたシーラカンスは、1938年に南アフリカで3億5000年前の姿のまま発見され、世界を驚かせました。 こちらの水族館では、この生きた化石=シーラカンスを5体も常設展示しています。 その中の2体は、世界でも希少な冷凍シーラカンス。 その保管庫製作に手を挙げたのが、三菱重工冷熱でした。
この保管庫製作は、弊社が施工した愛知万博の冷凍マンモス庫の技術を応用。 冷凍シーラカンスを乾燥や霜から守るために、直接冷風が当たらないように工夫をしマイナス18℃前後に保っています。 また、このように冷やされた冷凍保管庫内と外気温の差により、ガラスが曇ったり水滴がつくことがあります。 それを防ぐために、透明なヒーターを入れた特別なガラスを採用しました。
見た目には、ただの六角形の箱にしか見えませんし、シーラカンスに目を奪われていたら保管庫のことは気にもとめないでしょう。 しかし、シーラカンスを冷凍のまま保存しているのは、このような特殊な技術がつまっている”世界に一つの保管庫”なのです。 弊社はいつもみなさまの気づかないところで、お客様の満足を実現しています。