三菱重工冷熱の超低温ブライン冷凍機は、自然冷媒である窒素(N2)を採用し、環境負荷の低減と高い安全性を両立した製品です。空気冷媒サイクル技術を応用し、-40℃から-100℃までの幅広い超低温領域に対応しています。
このたび、三菱重工冷熱は小型超低温ブライン冷凍機「N-ブレス」を新たに開発。
2027年4月の発売開始を予定しています。
「N-ブレス」は、三菱重工エンジン&ターボチャージャが新たに開発した高効率「小型電動ターボ」の採用により、省エネルギーで安定した連続運転を実現しました。さらに、モジュール化設計により省スペース化とバックアップ性の向上を図り、従来の大型冷凍機が抱えていた設置制約や装置停止リスクを低減しました。
加えて、独自の制御技術(特許出願中)により、優れた負荷追従性を実現し、負荷変動時にも安定した運転を維持します。
N-ブレスは三菱重工冷熱の日本における登録商標です。
| 冷媒の種類 | 超低温フロン冷凍機で採用されている冷媒 |
自然冷媒 (空気) |
||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| HCFC冷媒 | HFC冷媒 | |||||
| R22 | 高元 | 低元 | 高元 | 低元 | ||
| R404A | R23 | R407H | R32(注3) | N2 | ||
|
ODP(注1) オゾン層破壊係数 |
0.05 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
|
GWP(注2) 地球温暖化係数 |
1,810 | 3,920 | 14,800 | 1,495 | 675 | 0 |
| 高圧ガス保安法 | 適用 | 適用外 | ||||
*出典:経済産業省・環境省告示第二号GWP告示、及び経済産業省告示第五十四号GWP告示による(フロン系冷媒)
(注4)対象機は「N-ブレス」のみとなります。
| 冷凍機型式 | A45-LTS-B | N80-LTS-C | N110-LTS-C | |
|---|---|---|---|---|
| 冷却方式 | 間接ブライン方式 | |||
| 使用冷媒 | 窒素 | |||
| 使用温度範囲[℃](ブライン) | -40 ~ -100 | -45 ~ -70 | -65 ~ -100 | |
| 冷凍能力[kW](at℃) | 約8(-60℃)※1 | 31.5(-70℃) | 23.3(-100℃) | |
| 約7(-80℃)※1 | ||||
| 電源 | 主電源 | 3Φ AC400V 50/60Hz 75A | 3Φ AC400V 50/60Hz 250A | |
| 制御電源 | 3Φ AC200V 50/60Hz 100A | |||
| 軸受形式 | ガス(N2) | 磁気 | ||
| 冷却水流量 | 4.5m³/hr 以上 | 16.2m³/hr 以上 | ||
| 駆動方式 | インバータ | |||
| 再生熱交換器 | コルゲートフィン | |||
| 水冷熱交換器 | プレート | チューブフィン | ||
| ブラインクーラー | プレート | コルゲートフィン | ||
| 寸法[mm] | 1,860L × 1,110W × 1,844H※2 | 4,940L × 2,317W × 2,800H | ||
| 重量[kg] | 約1000※3 | 9000 | ||
| 高圧ガス保安法 | 適用外 | |||
| フロン排出抑制法 | 適用外 | |||
※1 試算値の条件は、冷却水入口温度32℃、冷却水出口温度37℃となります。
※1・※2・※3 現時点での予定仕様であり、正式仕様決定時・改良等により予告なく変更する場合があります。
大型機「REVORIA」で培った逆ブレイトンサイクル利用技術をさらに成熟させました。
システム構成をシンプルにすることで、メンテナンス工数の削減と故障リスクの低減を実現しました。
小型化により設置自由度が大幅に向上し、さまざまな設置環境への対応が可能です。また、操作盤を内蔵しているため、ユニット単独で使用できるほか、外部制御盤による遠隔操作にも対応しています。
薬品製造、抗生物質生産、血液・菌株・精液・臓器保存、凍結乾燥、反応熱除去
プロセスガス冷却、半導体ガス深冷液化、特殊ガス液化・精製、触媒の低温貯蔵、
電子材料プロセス冷却
環境試験装置、高地環境試験装置
宇宙機器・部品用試験装置、スペースチャンバー、航空機部品用試験装置、
高空・超低温・低温環境試験装置、地球外試料保管設備
エッチング装置冷却、製造工程
サブゼロ処理、材料の物性研究
リサイクル、廃棄物の破砕
既存の液体窒素を使用している各種設備の代替熱源