自動車の未来は、環境との調和と技術革新の融合によって形作られています。
自動運転や電動化が進む中、車両の性能や安全性を確保するためには、自然環境下での精密な検証が不可欠です。
三菱重工冷熱は、雪・雨・霧などの自然現象を人工的に再現する環境試験装置を通じて、センシング技術の信頼性や熱マネジメント性能の評価を支援しています。
自動運転に不可欠なセンシング技術では、車両に搭載されたカメラやレーダーが周囲の状況を計測・数値化しています。しかし、降雨や積雪、霧などの自然環境下でも、センサーやカメラが正確に機能し続けることが求められます。
三菱重工冷熱は、お客様が評価したい試験条件に応じて、日射・雪・雨・霧などのさまざまな環境を再現する環境試験装置を提供しています。付着性の高い雪の再現や、自然に近い雨滴粒径・降雨強度分布の再現など、多様な試験ニーズに対応可能です。
標準的な試験条件はもちろん、お客様ごとの評価目的や開発課題に応じた試験環境の構築にも柔軟に対応します。三菱重工冷熱は、高度な環境再現技術を通じて、自動運転技術の信頼性向上と安全・安心なモビリティ社会の実現に貢献します。
走行中に巻き上げた雪・降雪、雨、霧が、灯体、センサー、カメラに付着するのを再現し、自動車の各種センサーや制御装置の動作確認ができます。
ミリ波センサーは、30GHzから300GHzの周波数帯の電磁波を利用して、対象物との距離、速度、角度を高精度に測定するセンサーで、自動運転にとって必要不可欠の存在です。いかなる環境下においても正常に動作するために試験を行います。
電気自動車(EV)の普及が進む中、バッテリー・モーター・インバーターなどの主要コンポーネントに対する温度管理の重要性がますます高まっています。
三菱重工冷熱はこれらのシステムが最適な温度で動作するよう、高度な熱マネジメント試験技術を提供しています。性能を最大限に引き出し、安全性と信頼性を確保するためのトータルエンジニアリングが可能です。
電気自動車では、バッテリーの限られたエネルギーを動力と空調で分け合うため、熱性能・航続距離・空調快適性のバランスが重要です。
熱マネジメント評価試験では、冷却や加熱のタイミング、熱の分配や移動を制御しながら、さまざまな走行モードや外気温条件を想定して性能を評価します。
例えば寒冷地では、バッテリー温度が低下すると性能が落ちるため、適切な温度に保つ必要があります。
この際にはヒーターやヒートポンプ式エアコンなど空調システムと連携しながら車内環境を調整します。
高温や低温はバッテリーの劣化を早め、寿命を短くします。さらに、極端な温度環境はバッテリー性能にも影響し、航続距離が短くなる可能性があります。バッテリー内部および周辺の温度分布を評価し、充放電時や走行条件による温度変化を確認します。
電動モーターとインバーターは電力供給時に発熱します。過熱するとエネルギー変換効率が低下するだけでなく、部品の劣化や故障リスクも高まります。運転条件ごとの温度変化や熱の伝達状況を確認し、冷却性能や熱設計の妥当性を評価します。
バッテリーやモーターを直接熱源として使えないため、特に寒冷地では車内を暖かく保つヒーターが必要です。外気条件や運転モードによる温熱環境の変化を確認し、快適性および熱マネジメント性能を評価します。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 1.車外環境再現 |
温度:-40℃~+60℃ 湿度:10%~95%RH ※氷点下での高湿度再現可 |
| 2.車室環境再現 |
温度:-40℃~+60℃ 湿度:10%~95%RH |
| 3.外部熱交換送風 | 温度:-40℃~+60℃ |
| 4.PT/BT用熱模擬 | 温度:-30℃~+80℃ |
各コンポーネントに対し環境条件や負荷を再現する熱模擬装置を用いて、各コンポーネントの性能を評価します。
環境試験室内の架台上に供試体を設置し、熱マネジメントの性能評価を実施します。供試体以外のコンポーネント部品については、模擬装置で補完します。また、既存の環境風洞を活用することで、様々な環境や走行条件による負荷を与えた試験が可能となります。