三菱重工冷熱では、冷熱技術を基にした数多くの実験、研究を活かし、業界に先駆けて人工造雪設備を実用化しています。雪質と雪量を自在にコントロールし、理想的なスノー環境を維持する設備として数多くのパテント(特許、実用新案)を取得し、雪不足に悩むスキー場などで広く採用されています。
その使用目的により、さまざまな降雪形式や雪質を再現できる特長を活かして、スキー場だけでなく雪を使うイベント会場などに幅広く納入。そのひとつが、動物園で暮らす動物の生育環境づくりへの応用です。
秋田県男鹿市の「男鹿水族館GAO」では、人気者の北極グマ・豪太(ごうた)くんのシロクマ舎へ人工造雪機を設置。屋外運動場を本来の生育環境である北極に近づけることによりストレス解消と夏バテを防ぎ、豪太くんのイキイキと動き回る姿を来場者に楽しんでもらえます。
この、男鹿水族館GAOの世界初の試みを皮切りに、香港のレジャースポット「オーシャンパーク」にも動物飼育用人工造雪設備を導入しました。敷地面積87万平方メートルに遊園地、水族館、動物園と楽しい施設が充実している、今年30年を迎える香港の人気観光スポットです。
ここの一番の人気者は、2007年7月に香港の祖国復帰10周年を記念して、中国中央政府から香港に贈られたパンダです。
そのパンダが生活するパンダ舎は従来、2頭のパンダを二つのブロックにわけて飼育していました。今回、4頭のパンダを飼育することになり、パンダ舎全体のリニューアルが行われました。岩場、砂場、水辺などのエリアの中央に、元来、暑さが苦手なパンダが快適に過ごせるように雪のエリアを新設し、三菱重工冷熱の動物飼育用人工造雪設備が設置されました。
オーシャンパークで三菱重工冷熱の人工雪とたわむれるパンダをぜひご覧ください。