エアハンドリングユニット
宿泊施設を運営するC社では、インバウンド需要の高まりにより訪日外国人客の宿泊が増加していました。しかし、日本特有の梅雨から夏季にかけての高湿度に対する不満の声が利用客から寄せられていました。そこで、快適な環境を提供するため空調の設定温度を下げると、今度は電気代が増加するという課題に悩んでいたのです。
宿泊施設運営会社のC社では、インバウンド(訪日外国人)の増加に伴い、海外からのお客様が増えていました。しかし、日本の梅雨や夏の高湿度に対して、「ジメジメしていて不快に感じる」「寝苦しい」といった声が寄せられていました。
空調の設定温度を下げると、冷風が直接身体に当たり不快なドラフトが生じることや、電気代が増加することが課題でした。
さらに、館内の湿度が高くなることで、窓や廊下の結露、浴場周辺のカビ発生にも悩まされていました。
このような課題を踏まえて、設備担当のM氏は、本格的な除湿機導入の検討を始めました。しかし、従来のデシカント方式や冷却除湿方式の電気ヒータを使用する方式では、消費電力が大きく、館内の電気容量の制約により、設備更新が思うように進みませんでした。
さらに、館内の空気を再利用してエネルギー効率を高めたいと検討しましたが、還気により「臭いが移る心配」や「感染症リスク」といった新たな問題も懸念され、足踏みをしていました。
M氏は、「電気容量を増やさず、空気の汚れや臭いの混入(コンタミネーション)も防ぎたい。その上で、結露やカビ対策、省エネも同時に実現したい。」と考えていました。
そこでM氏が注目したのが、ヒートポンプ式の室外機を搭載した調湿空調システム「ダイレクトX Comfort(ダイレクトエックス コンフォート)」です。
従来のデシカント方式や冷却除湿方式の電気ヒータを使用する除湿方式では、電気容量の大きさが課題でしたが、「ダイレクトX Comfort」で、この問題が解決されました。ヒートポンプ式を採用し、さらに排気の熱を有効に活用することで、従来の方式と比べて消費電力を約60%もカットすることに成功しました。
施設内で発生する排熱は、機器内の「排熱回収回路」を通じて効率よく再利用され、新しい空気を取り入れる「給気」と、室内の空気を外へ逃がす「排気」が完全に分かれている構造になっています。そのため、従来の全熱交換器で心配されていた「室内に臭いが戻ってくる(臭気移行)」や「感染症リスク」を排除し、いつでも清潔で心地よい空気環境を保つことが可能です。
「電気容量を増やさず、臭いや汚れが混ざるリスクも避けながら、ランニングコストを大幅に減らせる点に惹かれました。また、私たちの施設の要望に合わせたオーダーメイドの機器を作ってもらえることも、導入の大きな決め手になりました。」(M氏)
本事例は、宿泊関連施設において、最新のヒートポンプ技術と排熱回収技術を融合した「ダイレクトX Comfort」を導入することで、従来の課題であった電気容量不足や排熱ロス、空気の清浄性問題を解決し、快適かつ省エネルギーな空間環境を実現する提案事例です。今後も弊社はお客様の多様なニーズに応えるべく、革新的なソリューションの提供に努めてまいります。