「GHP
XAIR」の「X」は、「究極の効率」や「無限の可能性」の、「AIR」は「快適な環境」、「快適な空調」、「AIR
conditioner =
空調システム」を意味します。そして、「GHP」と「AIR」を合わせること(掛け算のX)によって、お客さまによりよい「空調」と「環境」を提供する次世代の「超高効率ガスエンジンヒートポンプ」であることを表現しています。
「GHP
XAIRⅡ」は、2011年発売の「GHP
XAIR」の次世代機として、期間成績係数をさらに向上させた新シリーズです。
■GHPエグゼアⅡ
■ECO1 高効率低環境負荷
従来機よりも低負荷運転領域の効率がアップし、省エネ性が向上している点が特長です。
しかも、コンパクトで軽量!「新たな省エネ技術」の結集で実現した“エグゼアⅡ”をご紹介いたします。
一次エネルギー消費量比較
上記グラフは、XAIRの一次エネルギー消費量を100としてXAIRⅡの一次エネルギー消費量(都市ガス13A仕様)を相対値(%)で表しています。
当該値の計算は、日本冷凍空調工業会(JRA)のホームページに掲載されている計算ソフトを用いて算出しております。
実際の建物での空調利用は、フル稼働(定格運転)で使用されることは少なく、エアコンの能力をシチュエーションに応じてコントロールする部分負荷運転が大半です。
そこで、エグゼアⅡは低負荷運転領域に着目し、機器効率アップに向けた開発を行い、より実使用に近づいたAPFp(期間成績係数)値においても優れた効率を実現しています。
上記グラフは、XAIRのAPFpを100としてXAIRⅡのAPFp(都市ガス13A仕様)を相対値(%)で表しています。
当該値の計算は、日本冷凍空調工業会(JRA)のホームページに掲載されている計算ソフトを用いて算出しております。
熱交換器の列数を、従来の2列から3列へ増加し、サイズも見直して、伝熱面積を拡大しました。
追加した列は高温の冷媒ガスの冷却過程として用いることで、空気と冷媒の温度差を大きくすることができ、熱交換性能が向上しました。
■従来機 2列冷却イメージ
2列の熱交換器で、冷媒を冷却
■GHP エグゼアⅡ 3列冷却イメージ
追加した熱交部分を過熱ガス冷却過程に割り当て熱交換性能をアップ
エグゼアⅡは、四方弁とアキュムレーターの間にバイパス回路を追加しました。
また、一部の冷媒配管をサイズアップすることで圧縮効率を向上させ、冷媒の圧力損失を低減。
省エネ性を高めることに成功しました。
■従来機 圧力損失が発生
冷媒が四方弁やアキュムレーターを通過する際に冷媒の圧力損失が発生
■GHP エグゼアⅡ 圧力損失を低減
冷媒配管のバイパス回路や配管のサイズアップで冷媒の圧力損失を低減
室外ユニットファンとファンシュラウドの隙間(a)、ラップ量(b)の寸法を見直し、最も効率よく必要風量を確保できるようファンシュラウドの形状最適化などを行ったことによりファンの駆動ロスを低減しました。
■横から見た場合
■上から見た場合
エンジンオイルは摺動部を潤滑し、摩擦抵抗を低減させる役割を担います。
低粘度オイル(FL-10000G)は、粘りが少なく“さらさら”なオイルであるため、エンジン内の抵抗が減り、燃費が向上しました。
■従来機
■GHP エグゼアⅡ
ビル用マルチ、組合せマルチ、ハイパワーマルチ、ハイパワー組合せマルチのフルラインアップ。
各タイプにリニューアル対応機をご用意しています。
■ラインアップ (対応ガス種:都市ガス13A,12A,LPガス(い号プロパン))
エグゼアⅡシリーズ 450・560・710形 |
単独設置 |
連結設置 組合せマルチ |
---|---|---|
ビル用マルチ | ● | ● |
ビル用マルチ(リニューアル対応機) | ● | ● |
ハイパワーマルチ | ● | ● |
ハイパワーマルチ(リニューアル対応機) | ● | ● |
■組合せマルチの組み合わせ可能パターン
450形 (16馬力) |
560形 (20馬力) |
710形 (25馬力) |
850形 (30馬力) |
|
---|---|---|---|---|
450形(16馬力) |
● 450形×2台(32馬力) |
● 450形+560形(36馬力) |
- | - |
560形(20馬力) |
(●) 450形+560形(36馬力) |
● 560形×2台(40馬力) |
● 560形+710形(45馬力) |
- |
710形(25馬力) | - |
(●) 560形+710形(45馬力) |
● 710形×2台(50馬力) |
● 710形+850形(60馬力) |
850形(30馬力) | - | - |
(●) 710形+850形(60馬力) |
● 850形×2台(60馬力) |
エグゼアシリーズ同様の1面メンテナンスを継承することで優れた省スペース性を実現しました。
エグゼアシリーズ(450~710形)と同じ設置スペース
第一分岐以降の配管長差と、最遠配管長を拡大し、エグゼアシリーズより設計自由度が向上しました。
外付け膨張弁セット(AP-EEV)
省スペース性に優れた快適空調を低コストでお届けします。
組合せ室外ユニット間に従来機で必要だった均油管が不要になり、冷媒配管工事も安価に実現できます。
豊富な室内ユニットラインアップ(22〜280形)の中から選んで多様な空調設計に対応できます。
パイプシャフトが約2/3のスペースで済みます。
組合せマルチでは各室外ユニットの運転時間に応じてローテーション運転を行うことで、ロングライフ化を実現しています。
また、定期点検の時期が同期するので、定期点検の計画がしやすくなります。
■ローテーション運転例
万が一、機器にトラブルが生じても、自動バックアップ運転機能があるから安心。
配管系統は1つにつながっているので、継続運転が可能。(ただし、空調能力は室外ユニット1台分です)
発電機搭載 ハイパワーマルチ ハイパワー組合せマルチ
搭載された発電機により、ファンモータや冷却水ポンプへ電力を供給できます。
これにより、消費電力の大幅低減を実現します。
特に、室外ユニット設置台数が多い場合、契約電力の削減に大きく寄与します。
■消費電力量比較